猫のワクチン

1.ワクチンの接種時期について

  • 初回のワクチンは、生後6週令~2ヶ月令で接種します。
  • その後、生後3ヵ月令を経過するまでは、1ヵ月毎に追加接種します。
  • 初年度の最期のワクチンから1年後に追加接種します。
  • その後、ワクチンの種類、猫さんの症状、猫さんの飼育環境などにより、1~3年間隔で接種します(例えば、外に出ない猫さんで臨床症状がなく1匹飼いの場合などは、3種ワクチンを3年毎で充分と考えられています)。

 

 

2.ワクチンの種類について

 猫5種(6価)ワクチン

 当院では、有効性安全性を考慮し、ピュアバックスRCPCh-FeLV(メリアル)を使用しています。

 自由に外にお出かけする猫ちゃんに主に使用しています。それは、白血病ウイルスを保有している野良猫さんに接する可能性が高いからです。また、このワクチンは、アジュバンド不含有ですので、副作用が少ないと考えられています。なお、アジュバンドが入っているワクチンは、1,000~10,000分の1の確率で、接種部位にワクチン誘発性肉腫と呼ばれる悪性腫瘍が発生すると報告されています。

 予防対象:猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)、猫カリシウイルス感染症、猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症:パルボウイルス)、猫白血病ウイルス感染症、猫クラミジア感染症

 

 

 

猫3種ワクチン(ピュアバックス)

 当院では、有効性安全性(アジュバンド不含有)を考慮し、ピュアバックスRCP(メリアル)ワクチンを採用しています。主に、屋内飼育(野良猫さんに接しない)の猫さんに使用しています。猫5種と同様にアジュバンドが入っていないので、ワクチン誘発性線維肉腫にはなりにくいと考えられています。

 予防対象:猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)、猫カリシウイルス感染症、猫伝染性腸炎(猫汎白血球減少症:パルボウイルス)

 

 

 

猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)ワクチン

 フェロバックスFIV(ゾエティス)というワクチンです。初年度には、2~3週間隔で3回接種が必要になります。追加接種は他のワクチン同様に1年毎です。主に自由に外にお出かけする猫ちゃんに接種します。

SFTS感染症にご注意!

 宇部市内と山陽小野田市内でSFTSに感染した猫が確認されています。SFTSはマダニから直接感染するだけではなく、SFTSを発症した猫から人が感染発症することがあります。猫は屋内飼育されることをお勧めします。

最終更新日

2024年4月17